2026年07月24日
高松市の外壁塗装は何年ごと? 塗り替え時期の目安と失敗しない判断方法を解説
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香川県高松市では、1960年代〜1970年代に建てられた住宅が今も多く残っています。
特にモルタル外壁の住宅は、当時の職人による手仕事の風合いがあり、今見ても味わい深い建物が少なくありません。
実際に現地調査をしていると、
「築50年以上だけどまだ住み続けたい」
「親から受け継いだ家を大切にしたい」
というお声をいただくことが多く、高松市には住まいを丁寧に維持されている方が多い印象があります。
一方で築年数が経過したモルタル住宅の場合、
「今さら塗装して意味があるの?」
「ひび割れが多いけど塗装だけで大丈夫?」
「どんな塗料を使ったらいいの?」
といった不安を抱えている方も少なくありません。
この記事では、高松市でモルタル外壁塗装を検討されている方向けに、築50年でも塗装に意味がある理由、塗装前に必要な補修、そして下塗り材の注意点まで詳しく解説します。
目次
現在の新築住宅では窯業サイディングが主流ですが、1970年代以前はモルタル外壁が一般的でした。
当時の高松市では、
木造住宅+モルタル外壁に
・リシン吹付
・スタッコ仕上げ
・吹付タイル仕上げ
といった工法が多く採用されていました。
昔からの市街地エリアや古くから住宅街だったエリアには、今でも多く点在しているように感じます。
瀬戸内海式気候の高松市は、全国的に見ると降雨量が比較的少なく、台風や豪雪の影響も限定的です。また、これまで大きな地震の被害が比較的少なかったこともあり、適切に維持されてきたモルタル住宅は、築50年を超えても構造が健全なケースが珍しくありません。
つまり、「古い=もう駄目」というわけではなく、状態を正しく診断して必要な補修を行えば、今後も十分に住み続けられる住宅が高松市には多いのです。
モルタル外壁とは、セメント・砂・水を混ぜたモルタルを塗り付けて仕上げる外壁です。
木造住宅では、
アスファルトフェルトを張る ⇒ ラス網(金網)を施工 ⇒ その上にモルタルを塗る
という構造が一般的です。
仕上げには、次のような種類があります。
・リシン仕上げ(細かい砂に樹脂や着色剤を混ぜたものを吹き付ける)
・スタッコ仕上げ(骨材を混ぜた塗材を用い、コテなどで表面に模様を付ける)
・吹付タイル仕上げ(模様を作る主材を吹き付け、その上から色を塗り重ねる仕上げ)
モルタル外壁のメリットは以下のようなものがあげられます。
・継ぎ目(目地)が少ない
・意匠性が高い
・曲面や複雑な形状にも対応できる
・職人の手仕事による独特の風合いがある
現在でも非常に魅力的な外壁材と言えます。
一方でデメリットは
セメント系材料のため、乾燥収縮・建物の揺れ・地震の影響などによってひび割れ(クラック)が発生しやすいという点があります。
なお、モルタル外壁のメンテナンスには「カバー工法」もありますが、外壁が重くなるため、耐震性の向上という点では慎重な判断が必要です。
結論から言うと、築50年でも塗装に意味があるケースは非常に多いです。
ただし、単なる「見た目の美化」ではなく、建物を保護するための塗装として考える必要があります。
モルタル自体には高い防水性はありません。表面の塗膜が雨水の浸入を防いでいます。
塗膜が劣化すると、
・雨水を吸い込む
・内部のラス網が腐食する
・劣化が加速する
といった問題につながります。
モルタルは本来アルカリ性ですが、長年空気や雨にさらされると中性化が進行します。
中性化すると内部金属の腐食リスクが高まるため、塗膜による保護が重要です。
全面張り替えよりも、補修+塗装の方が費用を抑えられる場合が多く、住み慣れた家を残せるメリットもあります。
しかしながら、次のような状態では、塗装だけでは不十分な可能性があり注意が必要です。
・壁が大きく膨らんでいる
・モルタルが広範囲で浮いている
・手で押すと動く
・雨漏りが長期間放置されている
このような場合は、
・モルタル撤去
・下地補修
・部分張り替え
・カバー工法
など、塗装以上の工事を検討する必要があります。
大切なのは、
「塗れるかどうか」ではなく、
「補修すれば健全な状態に戻せるかどうか」
という視点です。
① ヘアークラック(幅0.3mm未満)
髪の毛のように細いひび割れです。
主な原因は、経年劣化、乾燥収縮、紫外線による塗膜劣化などです。
比較的軽微な症状で、適切な下塗りで対応できることが多くなっています。
② 構造クラック(幅0.3mm以上)
幅が広く深いひび割れは注意が必要です。
主な原因は、建物の揺れ、下地の動き、基礎の影響などです。
単純に塗料で埋めるだけでは再発しやすく、Uカット(ひび割れ部をU字に削り広げて厚みのある充填を行う)+シーリング補修が必要になることがあります。
③ 塗膜の膨れ・剥がれ
特に、古い油性塗料の上に不適切な塗装を重ねた住宅で発生しやすい症状です。
高松市は極端に湿度が高い地域ではありませんが、北面や風通しの悪い場所では内部に湿気がこもり、膨れが発生することがあります。
築40〜50年クラスのモルタル住宅では、
「塗装よりも下地補修の方が重要」
と言っても過言ではありません。
軽微なクラックは、
・微弾性フィラー
・可とう形下塗り材
などで追従性を持たせます。
幅が広いクラックは、
・Uカット
・プライマー塗布
・変成シリコンまたはポリウレタン充填
・モルタル復旧
という手順が基本です。
打診調査で「コンコン」と軽い音がする部分は浮いている可能性があります。
主な補修方法は
・エポキシ樹脂注入
・アンカーピンニング(穴をあけてアンカーピンと接着剤で固定する)
・部分撤去・再施工(壁そのものの再施工)
などがあり、少し余分な工事が必要となります。
浮きを放置して塗装すると、数年以内に塗膜ごと剥がれることがあります。
配管周りや開口部周辺の欠けは、ポリマーセメントモルタルで形状を復旧してから塗装を行います。
なぜ下塗りは重要なのでしょうか。
モルタルは非常に吸い込みが大きい素材です。
適切な下塗りを行わないと、
・上塗りが吸い込まれる
・色ムラになる
・密着不良を起こす
・数年で剥離する
といった不具合が発生します。
築50年前後のモルタルで注意したいポイントをいくつか挙げます。
・シーラーだけで済ませない
劣化が進んだモルタルに透明シーラーだけを塗ると、吸い込みが止まりきらない場合があります。
特に旧塗膜が脆弱な場合は注意が必要です。
・微弾性フィラーを活用する
高松市の古いモルタル住宅では、微弾性フィラーを使用するケースが非常に多く見られます。
弾性フィラーのメリットは、
・微細なひび割れを埋める
・吸い込みを抑える
・上塗りの仕上がりを均一にする
・塗膜が柔らかいので多少の動きに追従する
などを挙げることができます。
ただし、厚塗りしすぎると膨れの原因になるため、既存塗膜との相性確認が重要です。
築年数の古い住宅では、壁内部にわずかですが湿気が存在していることがあります。
そこで重要になるのが、透湿性(湿気を逃がす性能)です。
避けたいケースは
・通気性の悪い厚膜塗材
・透湿性の低い塗料を何度も重ねる
・下地が十分乾燥していない状態で施工する
などです。湿気の逃げ場を失うと、塗膜の膨れや剥離につながります。
弊社で主に取り扱っているアステックペイント製品では「超低汚染リファインシリーズ」などは親水性・透湿性の高い塗料となっています。
・シリコン塗料
コストと耐久性のバランスが良い
10〜13年程度が目安
初めての塗り替えにも採用しやすい
・フッ素塗料
耐久性が高い
メンテナンス回数を減らしたい方向け
・無機系塗料
紫外線に非常に強い
長寿命が期待できる
ただし、築50年のモルタル住宅では、
塗料のグレードよりも下地補修の品質の方が重要なケースが多いです。
どれだけ高価な無機塗料を使っても、下地のクラックや浮きへの対応が不十分では長持ちは期待できません。
モルタル外壁の施工イメージを挙げてみます。
●施工前

ヘアークラック
北面にコケ
チョーキング発生
○主な施工内容

高圧洗浄
クラック補修
微弾性フィラー塗布
シリコンまたはフッ素塗料で2回塗り
このような工程を適切に行えば、外観だけでなく防水性も大きく改善できます。
高松市でモルタル外壁塗装を成功させるためには、まず「築年数」だけで判断しないことです。
重要なのは、
・モルタルの強度
・浮きの有無
・クラックの状態
・雨漏り歴
・下地の含水状況
です。
現地調査に関しては以下のことを確認しましょう。
・打診調査をしているか
・クラック幅を測定しているか
・補修方法を写真付きで説明してくれるか
・下塗り材の商品名まで提示してくれるか
「外壁塗装一式」だけの見積もりではなく、補修内容が具体的に記載されているかを確認しましょう。
高松市には、1960〜70年代に建てられたモルタル外壁の住宅が今も数多く残っています。
長年大切に住まわれてきた住宅は、適切な診断と補修を行えば、築50年を超えても十分に維持できる可能性があります。
この記事のポイント
築50年でも塗装に意味があるケースは多い
モルタル塗装は「補修が主役」
クラック・浮き・欠損の診断が重要
下塗り材の選定を間違えると早期剥離の原因になる
古いモルタルでは透湿性への配慮も欠かせない
モルタル外壁は、現代のサイディングにはない重厚感や味わいがあります。
「古いから建て替え」ではなく、
今ある住まいをできるだけ長く大切に使いたい
という方にとって、適切な外壁塗装は非常に価値のあるメンテナンスです。
高松市でモルタル外壁のひび割れや劣化が気になる方は、まずは塗装ありきではなく、補修を含めた総合的な外壁診断を受けることをおすすめします。