HOME > ブログ > 中東情勢による塗装業界への影響と今後の対応|徳島市

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昨今の中東情勢の緊迫化により、原油をはじめとしたエネルギー資源の供給が不安定な状況となっています。この影響はガソリン価格の上昇といった分かりやすい形だけでなく、実は私たちの生活に密接に関わる「塗装業界」にも大きな影響を及ぼしています。

その中でも、今回の問題の根本にあるのが「ナフサ不足」です。
ナフサとは、原油を精製する過程で得られる揮発性の高い石油製品の一種で、石油化学製品の基礎原料として幅広く使用されています。塗料はもちろん、シンナー、接着剤、プラスチック、ビニール製品など、多くの工業製品がナフサを原料として製造されています。

つまり、ナフサの供給が滞るということは、これらの製品そのものが「作れなくなる」「作れるとしても量が限られる」という状況に直結します。

現在、このナフサの供給が中東情勢の影響を受けて不安定になっていることで、塗料メーカー各社では原材料の確保が難しくなり、生産量の調整を余儀なくされています。

その結果として、塗装業界ではこれまでにないレベルでの供給問題が発生しています。

具体的には、
・特定の塗料の出荷制限
・人気製品や高耐久塗料の出荷停止
・メーカー在庫の枯渇による欠品の長期化
といった状況が各地で起こっています。

これまでであれば「数日待てば入荷する」というレベルだったものが、現在では「次回入荷未定」となるケースも珍しくありません。

さらに問題を複雑にしているのが、影響が塗料だけにとどまらない点です。

塗装工事では、実際に塗る材料だけでなく、周囲を汚さないための「養生」が非常に重要な工程となります。養生には、ビニールシートやマスカー、養生テープなどが使用されますが、これらもすべて石油由来の製品であり、ナフサを原料としています。

そのため現在は、

・養生用ビニールの供給不足
・マスカーやテープ類の欠品
・資材価格の高騰

といった問題も同時に発生しています。徳島市内の大きなホームセンターでも個数制限があったり、欠品していて棚がものの見事にすっからかんという状況です。

(イメージ画像です)

つまり、「塗料がない」だけではなく、「工事そのものに必要な材料一式が揃わない」という、業界全体として非常に厳しい状況に直面しているのです。
何十年と塗装に携わっている職人も、こんなことは初めてだと言っています。

【現場で実際に起きている影響】

このような供給不安の影響は、すでに現場レベルでも顕在化しています。

例えば、

・お客様が希望された塗料の納期が読めない
・工事の着工時期を延期せざるを得ない
・予定していた工程を変更する必要がある

といったケースも出ています。

弊社でも塗料の納期の遅れがあり、工程を調整する必要がありました。

また、昨日まで注文できていたものが突然発注できなくなったというものもありました。

材料の確保状況によっては、同じ性能帯の別製品へ変更のご提案をさせていただくこともあります。

これは決して品質を下げるということではなく、「現状で安定して供給できる最善の選択」を行うための判断です。

ただし、お客様にとっては「なぜ急に材料が変わるのか」「本当に大丈夫なのか」と不安に感じられる部分もあるかと思います。そのため、これまで以上に丁寧な説明と情報共有が重要になっています。

【今後の対応策としての水性塗料

こうした状況の中で、ひとつの現実的な対応策として注目されているのが「水性塗料」の活用です。

従来、外壁塗装では油性(溶剤系)塗料が主流とされてきました。耐久性や密着性の面で優れているというイメージが強かったためです。

しかし近年では、塗料技術の進歩により、水性塗料の性能が飛躍的に向上しています。

現在の水性塗料は、

・耐久年数の向上
・紫外線への強さ
・密着性の改善
・仕上がりの美しさ

といった点で、従来の油性塗料と比較しても遜色ない、もしくは用途によってはそれ以上の性能を発揮するケースも増えています。

また、水性塗料はシンナーなどの溶剤使用量が少ないため、ナフサの影響を受けにくいという大きなメリットがあります。

その結果として、

・比較的安定した供給が可能
・施工時の臭いが少ない
・環境負荷が低い
・近隣への配慮がしやすい

といった利点もあり、今回のような供給不安の中では非常に有効な選択肢となっています。

もちろん、すべての現場で水性塗料が最適というわけではありません。下地の状態や環境条件によっては、油性塗料の方が適している場合もあります。

そのため重要なのは、「使える材料の中で最適なものを選ぶ」という柔軟な対応力です。

【これから塗装を検討される方へ】

今回の塗料不足は、一時的な需給バランスの崩れというよりも、国際情勢や資源問題と密接に関わる構造的な課題といえます。

今後も状況によっては、

・価格の変動
・供給の遅れ
・製品ラインナップの変化

などが継続する可能性があります。

そのため、外壁塗装をご検討中の方には、

「早めのご相談・早めの計画」

を強くおすすめいたします。

事前にご相談いただくことで、

・材料の確保
・最適な施工時期の調整
・代替案のご提案

など、より柔軟な対応が可能になります。

【今回のブログのまとめ】

中東情勢の影響によるナフサ不足は、塗装業界において「材料が手に入りにくい」というこれまでにない課題をもたらしています。

その影響は塗料だけでなく、養生資材や周辺製品にまで広がっており、工事全体の進行にも影響を及ぼしています。

こうした状況の中で、私たちは水性塗料の活用や材料選定の見直しなど、さまざまな工夫を行いながら、お客様にとって最善のご提案を行ってまいります。

状況は日々変化していますが、どのような環境であっても「安心して任せていただける工事」を提供することが、私たちの使命です。

塗装をご検討の際は、ぜひご相談ください。

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